パソコン

自作パソコンに必要なパーツ一覧:初心者でも分かる完全ガイド

スポンサーリンク

自作パソコンを組み立てると、自分のニーズや予算に合わせてカスタマイズされた高性能のPCを手に入れることができます。

しかし、初めて自作パソコンを組み立てる場合、どのパーツを選ぶかについては迷うこともあるでしょう。この記事では、自作パソコンを組み立てる際に必要なパーツについて、選び方や注意点などを紹介します。

自分だけのオリジナルPCを作り上げるためのヒントを得られるはずです。

自作PCに必要なもの

  1. 工具(ドライバー・ピンセット等)
  2. パソコンケース
  3. 電源ユニット
  4. マザーボード
  5. CPU
  6. CPUクーラー
  7. CPUグリス
  8. メモリ(RAM)
  9. ハードディスク or SSD
  10. グラフィックボード(CPU内蔵GPUが無い場合)
  11. OS(オペレーティングシステム)
  12. モニター
  13. キーボード
  14. マウス

などが挙げられます。

それぞれの選び方、注意点を以下に記載しますので参考にしてみてください。

工具

ドライバー

自作パソコンを組み立てるとき、ドライバーは以下の場合に必要となりまます。

  1. マザーボードや電源ユニットをPCケースに固定する時
  2. CPUのクーラーや、グラフィックスカードを取り付ける時
  3. ハードディスク、SSDを取り付ける時
  4. パソコンケースのパネルを開けたり、閉めたりする時

ねじサイズ、ねじの形状は取り付けるパーツによって変化します。

マイナスドライバー、プラスドライバー、トルクスドライバーなどの形状が必要とされ、いちいち全部揃えていると費用も掛かり管理も大変です。

そこで、自作パソコンを組み立てるなら持って置きたいのがビットが差し替えられるタイプのドライバーセットです。

特におすすめできるのが「FANACAN 140in1精密ドライバーセット」で、ドライバーに磁石機能が付いているので、ねじを落としたりする心配がなくなり安心です。

パソコン内の狭く暗い空間に小さなねじを落とすと絶望を感じますから、自作パソコンを組み立てるなら絶対に磁石付きのドライバーを持っておくことをおすすめします。

ピンセット

ピンセットはあれば便利、無くても自作パソコンは組み立てられます。

しかし、狭い空間が多い自作パソコンの組み立てではあると便利です。

また、精密機器であるパソコン内部(マザーボード等々)は静電気に弱いです。静電気による故障を防ぐ為にも指より静電対策されたピンセットを使用するのが好ましいです。

パソコンケース

パソコンケースは、パソコンの主要な部品を収容する為に必要なものです。(マザーボード、グラフィックカード、ストレージデバイス、電源ユニット、ファン等々)

人間界で例えるのであれば「家」の役割をしているものです。

パソコンケースは外観のデザイン、冷却性能、静音性、拡張性、信頼性などの要素があり、多くのケースは、スチール、アルミニウム、プラスチックなどの材料で作られています。

また、パソコンケースにはさまざまな形状・大きさがあり、ミニタワーケースミドルタワーケースフルタワーケースが主流です。

パソコンケースの大きさはマザーボードの規格によって変わるので、注意して購入しましょう。

一概には言えませんが、マザーボードの規格が「Micro ATX」ならミニタワー、「ATX」ならミドル or フルタワーと覚えておくと、パソコンケースを買うときに迷わないと思います。

電源ユニット

電源ユニットとは、パソコンに必要な電力を供給する部品のことです。

パソコン内の各部品に電力を供給するため、AC電源を直流電源に変換する役割を担います。

電源ユニットは、パソコンの動作に必要な安定した電力を供給することが重要で、特に、高性能なグラフィックカードやCPU、多数のハードディスクやSSDなど、高電力を消費する部品を使用する場合は、高品質で高出力の電源ユニットを選ぶことが重要です。

逆に、低消費電力のパーツを使用する場合は、出力が低い電源ユニットでも問題ありません。

電源ユニットは、パソコンの中でも比較的重要なパーツの1つであり、性能や品質によってパソコンの動作が大きく影響されます。そのため、パソコンを組み立てる際には、適切な電源ユニットを選ぶことが重要です。

とはいえ、選定したその他のパーツがどれぐらいの容量を食って、どれぐらいの電源ユニットが適正なのかの判断は難しいです。

そんな難しい電源ユニットの選定ですが、使用するパーツ名・使用数などを入力することでおすすめの電源ユニットを教えてくれる便利なサービスを以下で紹介していますので、参考にしてみてください。

自作PCの電源ユニット選定におすすめ!便利な電源容量計算サービス
本稿で紹介するサービスは、自作PCの必要な電源容量を簡単に計算できるため、適切な電源ユニットを選ぶ際に非常に役立ちます。さあ、自分に必要な電源容量を計算して、理想の自作PCを実現しましょう!

上で選定してみてもよくわかない!という方は、以下の記事で私がおすすめする電源ユニットを紹介していますので、参考にしてみてください。

ゲーミングPCにおすすめ 750W-1000Wの電源ユニット8選
PC電源ユニットを選ぶ際は、電力の変換効率を示す「80PLUS」認証がついているものや、電源容量、ケーブル類の取り回しやすさ(フルモジュラー・セミモジュラー等)、静寂性も選ぶ際のポイントです。とはいえ、どんな電源ユニットを購入していいか悩みますよね。そこで本稿では、「CORSAIR(コルセア)」や「玄人志向」などから発売されているPC電源ユニットの中から、厳選した商品を紹介させていただいています。

マザーボード

マザーボード(Motherboard)とは、パソコンにおける主要な基盤の1つで、CPUやメモリ、グラフィックカードなどの部品を接続するための基板のことです。

また、入出力ポートや拡張スロット、チップセット、BIOSなども搭載されており、これらの機能を統括しています。つまり、パソコンの各部品を繋ぎ合わせ、パソコン全体を動かす重要な役割を担っているパーツです。

マザーボードには、様々な規格が存在しているので、購入には注意が必要です。

代表的なものを以下に示します。

  1. ATX規格
    ATX(Advanced Technology eXtended)規格は、一般的なデスクトップパソコンに採用される規格で、大型の基板に多数の拡張スロットを搭載できます。
  2. MicroATX規格
    MicroATX規格は、ATX規格よりも小型の基板で、一般的なデスクトップパソコンや小型PCに採用されます。
  3. Mini-ITX規格
    Mini-ITX規格は、非常に小型の基板で、省スペース型のデスクトップパソコンに採用されます。
  4. E-ATX規格
    E-ATX(Extended ATX)規格は、ATX規格よりも大型の基板で、より多くの拡張スロットやメモリスロットを搭載できます。高性能なグラフィックカードやCPUを使用する場合に採用されます。コアなオーバークロッカーに向いているマザーボードです。

以上のように、マザーボードには様々な規格があり、使用用途に応じて適切な規格を選ぶことが重要です。

規格を間違えて購入してしまうと、パソコンケースに取り付けられない。なんて事態に陥ることもあります。

また、マザーボードにはCPUのソケット形状との互換性があり、これを間違えるとCPUが取り付けられません。以下に、代表的な形状を挙げます。

  1. LGA(Land Grid Array)ソケット
    LGAソケットは、CPUにピンがなく、マザーボード側にピンがあります。
    現在のインテル製CPUに使用されています。
  2. PGA(Pin Grid Array)ソケット
    PGAソケットは、CPUにピンがあり、マザーボード側には穴があります。
    現在のAMD製CPUに使用されています。

上記のように、LGAとPGAが現在一般的に使われるソケット形状となっています。

LGA1つとってもLGA1700ソケットやらLGA1200やら沢山あり、間違えると取付できません。

使いたいCPUを決め、CPUソケット形状を確認して適したマザーボードを選ぶことが大切です。

例:Intelの「Core™ i9-12900K」は、LGA1700ソケットなので、LGA1700対応のマザーボードでなければ取り付けることができません。

CPU

CPUとは、Central Processing Unit(中央処理装置)の略で、コンピューターの中枢となる部分です。コンピューターにおける演算や制御を行い、データの処理を担当します。

人間でいう「脳」にあたるパーツです。

CPUは、コンピューターの性能を左右する最も重要なパーツの1つであり、クロック数やコア数などの仕様によって性能が決まります。

また、上記でも触れましたが、マザーボードに搭載されているCPUソケットの形状と、CPU本体のソケット形状が一致している必要があります。

現在の主流となっているCPUは、インテル製とAMD製があります。

それぞれのメーカーから、性能や価格帯など様々なラインナップが展開されていますので、自作パソコンを作る際には、使用用途や予算に合わせて適切なCPUを選ぶことが重要です。

CPUを選択するポイントは、ギガヘルツ(GHz)に注目してみてください。

GHzが高いほどCPUは高速になりますので、高性能なものが欲しい場合はGHzを指標にして選択するようにしましょう。

とはいえ、どんなCPUを選んだらいいか悩むと思いますので、値段もそこそこ、価格もそこそこで性能も良い、コストパフォーマンスの高いCPUを、私がセレクトして紹介しますので購入の参考にしてください。

Ryzen 5 5600Xは2020年に発売された6コア12スレッドで動作する、ソケットAM4対応CPUです。

発売初動値は約40,000円と高値でしたが、2023年現在の値段は20,000円前半と、購入しやすい価格になっています。

型落ちの部類に入るCPUですが、未だにCPU売れ筋ランキング(価格.com 参照)の上位に入っているCPUで、安定性も高く、オフィス系統のアプリやゲーム性能の高さ(ApexやVALORANTは快適にプレイできます)が人気で、非常にコストパフォーマンスの良いCPUと言えます。

※グラフィック機能は無いので、別途グラフィックボードを購入する必要があります。

Core i3 12100Fは2022年に発売された4コア8スレッドで動作する、ソケットLGA1700対応のデスクトップ向けCPUです。

価格は10,000円台中盤と比較的安く、ネットサーフィンやオフィス作業が快適に行えます。

軽いゲームなら全然問題なく動作させることができ、低価格CPUの中では高性能と言えます。

高くて性能の高いCPUを買うのもいいですが、Core i3 12100Fのような安くて性能の良いCPUを購入して、浮いたお金でワンランク上のグラフィックボードを買うと幸せになれるかもしれません。

※グラフィック機能は無いので、別途グラフィックボードを購入する必要があります。

CPUクーラー

CPUクーラーとは、CPU取り付ける冷却装置のことです。

CPUは高速で動作し、その結果、熱が発生します。この熱を放熱してあげないと、CPUは過熱し、パフォーマンスの低下や損傷を引き起こす可能性があります。

熱を吸収して放熱し、CPUを冷却する役割を果たすCPUクーラーは重要なパーツになってきます。

CPUクーラーには、空冷式クーラーや水冷式クーラーなどの種類があります。

空冷式クーラーは、CPUの周りにファンを取り付け、空気を通して熱を放熱する方法で、水冷式クーラーは、水冷パイプを使用して熱を伝達し、ラジエーターで冷却する方法で冷却します。

一般的には水冷式の方が冷えると言われていますが、空冷式と比べると価格が高いです。空冷式でも十分に冷えますので、予算に合わせて考えましょう。

大体の場合は、CPUを購入することで付属のクーラーがついてくると思います。

特にこだわりのない場合は付属クーラーをそのまま使ってもいいですし、見た目や冷却性能をよくしたいのであれば、別途購入することをおすすめします。

CPUグリス

CPUグリスとは、CPUとCPUクーラーの接触面に塗布する熱伝導用のペーストまたは液体のことです。

上記でCPUクーラーは、熱を吸収して放熱する役割を果たすと説明しましたが、CPUグリスは、CPUとCPUクーラーの接触面に塗布することで、熱の効率的な伝導を助け、CPUの冷却性能を向上させる役割を持ちます。

付属のCPUクーラーにCPUグリスが塗られていることが多いですが、お世辞にも熱伝導率がいいと言えないグリスが塗られていることが多いので、別途グリスを購入して塗りなおすことをおすすめします。

グリス自体は1,000円程度で購入できるものが多く、比較的手軽に手に入ります。

以下に、おすすめのグリスを2点ほど紹介します。

ARCTIC MX-4は、熱伝導率が高く、安定した熱伝導性能を持ち、長時間使用しても乾燥や硬化が起こりにくい特徴があるグリスです。

また、非電気伝導性であるため、電気部品に接触してもショートやダメージを引き起こすことはありません。ARCTIC MX-4は、使用方法が簡単で、小さな量でも十分な熱伝導性能が得られます。

そのため、コンピューター愛好家や専門家に人気があり、多くの人々がARCTIC MX-4をCPUグリスとして選択しています。

SMZ-01Rは、熱伝導率が高く、よく冷えると話題のCPUグリスです。

柔らかく伸びもよく、少量でも塗りやすく扱いやすいCPUグリスだと言えます。

メモリ(RAM)

メモリとは、コンピュータが実行中のプログラムやデータを一時的に格納するためのハードウェアのことを指します。

メモリは、プログラムが実行される際に必要なデータや命令を格納し、コンピュータが処理を行うためにすばやくアクセスできるようにします。

一般的に、メモリの容量は、大きければ大きいほどコンピュータの性能が良くなると言われています。

大容量のメモリを搭載することで、多くのプログラムやデータを同時に実行することができ、処理速度の向上や快適な使用感を実現することができます。

もしあなたがゲーミングPC目的で自作パソコンを組もうとしているのならば、最低でも16GB、予算に余裕があるのであれば、32GB以上のメモリを積むことをおすすめします。

ハードディスク or SSD

上で説明したメモリ(RAM)は一時的な記憶領域でしたが、ハードディスクやSSDなどのストレージデバイスは、故障しない・フォーマットしない限りは永久的にデータを保存することができます。

ハードディスクやSSDは、1台のパソコンに対して1つあれば十分ですが、どちらを選ぶか聞かれた場合、私は圧倒的にSSDをおすすめします。しかし、大容量のデータを保存したい!という用途であれば、ハードディスクの方が安いので予算に合わせて選択しましょう。

また、SSDにはNVMeという非常にデータの読み書きの早いものもあるので、パソコンを早く動作させたい!という方はNVMeのSSDを選択してください。

以下に1万円以下、1TB以上のNVMeに対応しているSSDを紹介していますので、購入の参考にしてみてください。

1万円以下で購入可能なNVMe対応 M.2 SSDを紹介
M.2 SSDは基板がむき出しになったスティック状の形状で、マザーボードに直接差し込んで使用するタイプのSSDです。 M.2 SSDには、SATA接続とPCIe(NVMe)接続の2種類があり、M.2 ...

私的にイチオシな運用方法は、OSやゲーム、アプリなどのデータはSSDで管理し、写真や動画、資料などのデータはハードディスクで管理するというダブル運用がいいと思います。

グラフィックボード

グラフィックボードとは、コンピュータのビデオ出力を制御するための拡張カードのことを指します。

グラフィックボードは、主に2つのタイプがあります。

1つは、ビデオ出力に必要な回路を単一のカードにまとめた「ビデオカード」と呼ばれるもので、もう1つは、ビデオ出力機能を内蔵したCPUに接続する「オンボードグラフィックス」と呼ばれるものです。

ビデオカード(グラフィックボード)は、高速なビデオ処理や高画質の3Dグラフィックスを必要とするゲームや映像制作などの専門用途に向いています。

一方、オンボードグラフィックスは、一般的なオフィスワークやウェブサイト閲覧などの基本的な用途には十分な性能を持ちますが、高度なグラフィックス処理が必要な場合には限界があります。

グラフィックボードは、NVIDIAやAMDなどのメーカーから様々な製品が販売されています。性能や価格帯などによって選択肢がありますので、自分の使用目的にあったグラフィックボードを選ぶことが大切です。

あなたがゲーミング用途で自作PCを組むなら、「Radeon RX 6700 XT」「GeForce RTX 3060 Ti」あたりが、値段・性能的にもおすすめです。

逆に、オフィス用途でしか使わない!というのであれば、無理にグラフィックボードを購入せず、オンボードグラフィックス搭載のCPUを選ぶのも選択として有りだと思います。

OS(オペレーティングシステム)

OSとは、Operating Systemの略称であり、コンピュータやスマートフォンなどの電子機器を動作させるための基本ソフトウェアです。

OSは、コンピュータハードウェアとアプリケーションソフトウェアの間で仲介役を務め、コンピュータの様々な機能を制御しています。

「Windows」がパソコンのOSとしては有名で、その他にもMac OSやLinux等のOSが存在します。

OSのインストールは一昔前であれば光学式ドライブでCDを読み込んでインストールする手法が主流だったと思いますが、今は光学式ドライブが搭載されているパソコンが減ったからか、USBからインストールすることが多くなりました。

USBからWindowsをインストールする方法はMicrosoftが紹介していますので、リンクを下に貼っておきます。

フラッシュドライブからWindowsをインストールします
フラッシュドライブからWindowsをインストールします
created by Rinker
マイクロソフト

周辺機器

今までは自作パソコンを組み立てる為に必要なものを紹介しましたが、ここからはパソコンを操作する為の周辺機器を紹介します。

パソコンの周辺機器として挙げられるのが、「モニター」「キーボード」「マウス」です。

用途によって選ぶべきものは変わってきます。

例えばオフィス用途なら1,000円ぐらいのマウス、キーボード。60Hzぐらいのモニターで十分ですが、ゲーミング用途であれば話は変わってきます。

優位に立つために144Hz以上のモニター、反応の早いキーボード、性能の高いマウス等を揃える必要があります。用途や費用によって選択するものが変わってくるので、よく吟味して選びましょう。

おすすめの周辺機器

私が使用しているMOBIUZ EX2510の後継機、IPSパネルで144Hzと綺麗な映像と、高いフレームレートを実現した素晴らしいモニターです。動画視聴にも良し、ゲーミング性能も十分なのでおすすです。

2,000円以下でワイヤレスという破格の薄型キーボード。

サクサク軽い打ち心地が特徴で、アマゾンレビューなども高評価が多い商品です。

10,000円以下で購入できるゲーミングマウスとしては、文句の付け所のないG703h。

同じLogicoolの10,000円を超えるG PRO XやSuperlight同様のセンサーを搭載しており、高価なゲーミングマウスにも劣らない性能のコスパ最強のゲーミングマウスです。

コメント