↓ ジャンク品のG703hをメルカリで購入した前回の記事 ↓
この記事は前回の記事からの続きです。
過去の記事をお読みでない方は上記にリンクを貼っていますので、是非見ていってください。
さて、ジャンク品(ホイール空回り品)の「G703h」を購入した訳ですが、故障したままだと、ゲームやブラウジングに不便しか感じないわけです。
恐らくこの記事にたどり着いたあなたも、同じように不便さを感じて「なんとか自分で直せないかな~」って感じでたどり着いたことだと勝手に推測しています。
大丈夫です。G703hのホイール故障は持病みたいなものだし、簡単に直せます。
修理用部品もAmazon等で販売していますので、誰でも簡単に直せます。
通常であれば修理部品を買って直すのがセオリーでしょうが、「あえて」故障品(ジャンク)を購入した筆者は、普通に修理してたら割が合わない。という理由から、できるだけお金を掛けず、自分で直す(DIY修理)をモットーに修理工程を紹介していきます。
普通にホイールのリペア品を購入して直したい!って方も、本記事の分解方法等を参考にすればスムーズに交換修理ができると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速、修理工程に入っていきますのでどうぞ!
G703h分解 工程/手順
さて、ホイール部品のどこかが「摩耗」もしくは「故障」していることは明白なので、素早くホイールパーツにアクセスする為に「分解」していきます。分解にあたり、必要な工具 + あると便利だったものがあるので紹介します。
①プラスドライバー
プラスドライバーはごく一般的な1番で大丈夫ですが、上記のようなビット交換タイプのドライバーセットを1つ持っておくと何かと便利です。
②ドライヤー or ヒートガン
裏面のソールのテープ粘着をとるのに便利です。無理やりテープをはがすことも可能ですが、その場合はソールの再利用は確実に不可になります。ドライヤーでもいいですが、ヒートガンの方がより効率的に剝がしやすくなります。
上記の工具があれば、誰でもG703hを分解することが可能です。
無理に買う必要はないので、家にあるものを探すか、人から借りるというのも手でしょう。
分解工程その①
底面のソールを外し、ネジを露出させるところから始まります。
※注意点:ソールを外すとLogicoolの保証が受けれなくなります。保証期間内の場合は自分で分解するのではなく、サポートに連絡して修理依頼を出した方がいいです。ご自身のG703hが保証期間内なのか確認してから進んでください。
ソールの外し方ですが、これは至って簡単です。
ソールに対して、ドライヤーもしくはヒートガンの温風を数秒間あててあげます。この際、温風を当てすぎるとマウス自体が溶けてしまうので、適度に離しながらゆっくり温めていくのがポイントです。
温風を数秒あて、手でソールを触ってみて熱くなっていれば綺麗に剥がせるサインです。端の方から優しく浮かせて剥がしてあげましょう。
熱を入れてあげることにより、接着テープのノリが残りにくく、テープはがし剤などを使わなくても綺麗な状態になるので、後々のことを考えてもドライヤーやヒートガンで熱を入れてあげることをおすすめします。
ソールが剝がれると、下に隠れていた4つのネジが姿を現します。
分解工程その②
隠れていたネジ4つを露出させたら、4つのネジをプラスドライバーで外します。
G703hはこの4つのネジと、内部のプラスチックの爪で留まっているだけなので、簡単に開けれます。
4つのネジを外し終わった後、底蓋と上蓋を分離させます。上蓋側を上部にゆっくり持ち上げてあげるだけで分離させることができますが、勢いよく持ち上げると内部のフレキシブルケーブルが断線してしまう恐れがあるので、注意して内部をのぞき込みながら持ち上げましょう。
上記画像のようにフレキシブルケーブルが認識出来たら、ケーブルを優しく抜いてあげます。
ケーブルが抜けたら後は簡単で、マウス前方に爪がありますので、左右にゆっくり動かしながら持ち上げることでなるべく爪折れ等なく開けることができます。(気を付けていても、爪折れは防げない場合があります。その場合は折れてしまった爪を接着剤等で補修してあげましょう。)
このように2枚開きになれば、ホイール修理におけるG703hの分解工程の大部分は終了です。
念のためですが、バッテリー端子を外すことも忘れないようにしましょう。上記写真の赤丸部分のネジ、コネクターを外せばバッテリーが取り出せます。
ホイール故障の原因調査・修理
さて、G703hの分解の大部分は終了したので、ホイールの故障原因を調べます。
「摩耗」なのか、「故障」なのか、内容によって修理の方法が異なりますので、調べていきます。
まず第一に疑うべきなのは「ホイールの軸折れ」
G703hのホイール故障の中で一番多いと言ってもいい現象が軸折れ。ホイール軸の確認は、エンコーダー付近の基盤ネジを外すことで確認できます。
この軸(赤丸部分)がエンコーダー(画像左上のグレー部品の真ん中黒色)に差し込まれてエンコーダーを回す仕組みなのですが、軸が折れていると当然、エンコーダーへ回転を伝えられないのでホイール反応しません。
確認した結果、私のG703hは軸折れが原因ではなかったようですが、よくある故障(破損)なので、故障してしまった場合はAmazonで代替え品のホイール部品が販売されていますので、それを使って交換しましょう。
私のG703hのホイールは折れていませんでしたが、折れている場合はホイール部品の交換。費用を掛けたくないのであれば、軸を上手く接着剤やプラリペアなどで固定する修理方法が挙げられます。
確認してみて、軸折れが原因でない場合、次に疑いたいのがホイールエンコーダー部品。
エンコーダー部品が壊れているかの判断方法ですが、6角ビットの細いドライバーがあれば確認可能です。
分解工程/手順の中で、ドライバーセットをおすすめさせて頂きましたが、ここで六角ビットが必要になるので、やはり持っておいた方が便利かもしれません。(軸折れで解決した場合は、必要ありませんが。)
画像のように、六角ドライバーの先端をエンコーダー部分に差し込んであげましょう。
当然ですが、動作確認なので分解時に外したバッテリーは繋ぎなおしてください。
じゃないと動かなくて多分焦ります。分解して壊したかも・・・って私もバッテリー繋ぎ忘れてて焦りましたから。
エンコーダーに六角入れて回してみてスクロールするようであれば、エンコーダーの故障ではありません。
ちなみにこの確認で回してみてもスクロールしない場合はエンコーダー故障の疑いが高く、一番難しい修理になってきます。エンコーダーの交換部品(互換品)もAmazonで販売されていますので、手軽に手に入れることができます。ほんと便利な世の中ですね。
エンコーダーの交換作業には、はんだ付け作業がありますが、中学校の図画工作レベルなので誰でもできると思います。(中学時代にはんだ付けの実習しましたよね。それを思い出せば大丈夫です。)
私の場合、普通に回ったのでエンコーダーの故障ではありませんでした。(安心・安心)
いや・・・エンコーダー回したけど動かないよ・・・はんだ付け自信ないわー・・・って方は僅かな望みをかけて「コンタクトスプレー」や「エレクトリッククリーナー」で洗浄すると、ワンチャン復活する可能性があります。
ホイールエンコーダーにホコリが詰まってたり、接点不良だった場合にはスプレーで直る可能性もあるので、試してみましょう。
さて、色々あやしい所を調べていきましたが、私のG703hは「ホイール軸折れなし」、「エンコーダー正常動作」。
うーん、一体どこが悪いのだろう。
さすがメルカリ購入品。とんでもない故障品つかまされたか?とも考えましたが、エンコーダーは6角で回る。
6角で回る原理はエンコーダーの回転軸に引っ掛けて回してる・・・もしかして!!!と思い、ホイール軸の先端を見ると、予想通り軸の先端がきれいに摩耗して丸まってしまっていました。丸まった状態では、エンコーダーに回転を伝えられないので反応しないわけです。
修理方法は、軸折れと同じで「ホイール部品の交換」がマストですが、私は費用をかけずに直したかったので、接着剤を使用して軸の先端部分を肉付けし、ヤスリで削って形成するという荒業修理を行いました。(笑)
せっかく、わざわざ、ジャンクで格安で買ったG703h。修理部品を購入してしまったら正常動作するG703hの中古買えちゃいますから。節約節約。
まとめ
以上がG703hのホイール動作不良の修理方法でした。
どうでしょう。なんとなく自分でも直せる気がしてきましたよね?
保証が切れた状態で分解するのであれば、直ればラッキー程度に気軽に分解できるので、ぜひ修理に挑戦してみてください。
また、DIY修理することによって、よりG703hに愛着がわくでしょう。故障から復活したG703hで快適なゲームプレイをお楽しみください。
あ、余談ですが、私はホイール修理のついでにチャッカリG703hの軽量化を行っていました。
デフォルトの95gから、約88g(7g減)に軽量化しましたので、軽量化に興味のある方は以下の記事も見ていただけると嬉しいです。
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